秩父札所巡り【自転車】

4月初に仕事仲間との飲み会の帰り道、千鳥足で街を歩いていたら車止めの鉄柱に胸を強打し、あばらにひびが入った。
呼吸をする度に、笑う度に胸が痛くなり5月連休の計画を大きく変更するはめになった。
バイクで東北の林道を訪ねたかったが、こんな状態じゃ無理・・・
かねてからやってみたかった「札所(34カ所)」を巡る旅も悪くないなぁ?と思い、今年初めに全バラして仕上げた親父の形見である自転車で訪ねる事に決めた。

全バラした無名メーカーのマウンテンバイク。

前後変速機・ハンドル・サドル・ワイヤーは新品に交換。
フレームは缶スプレーでオリジナルカラー(グラデーション)に文字はカッティングシートで切抜き仕上げた。

「札所巡り」は徒歩だと7日間はかかると言われ、自転車であれば3日間で済むと聞いている。
連休はあるが疲労を仕事に残してはまずいので連休の前半を利用して挑戦することに決めた。
まず家からのアクセスはさすがにカッタルイので、サンバー号で現地まで輸送すべく自転車固定台製作からこの旅は始まった。

サンバー号を「道の駅ちちぶ」に駐車し、7:45出発。 8:10着。 
今年は12年に一度の『ご開帳』に当たるらしく普段お目にかかれない観音様を拝めるらしい。しかも期間限定で3/18~7/18まで。また納経すると”散華(さんげ)”という、その寺ゆかりの花が描かれている枝折りみたいなものを貰えるらしい。
ふと思いついた旅だが、まったくラッキーである。
因みに納経書入れ・朱印には¥300が必要となるようだ。

【一番 四萬部寺(しまぶじ)】
ここで ”納経帳(¥1,200)”を買い、お賽銭をあげ拝んで納経してもらう。

四萬部寺はその横を通り過ぎる事が何度もあったので何となく知っていた。
二番への道中はまったく未知の領域で楽しみでもあった。
しかし、・・・長くてきつい登り坂が続く。

【二番 真福寺(しんぷくじ)】
時折自転車を降り押しながら、何とか着いた感じだった。
汗びっしょり・・・先が思いやられる!

【三番 常泉寺(じょうせんじ)】
敷地内には”長命水”なる観音様のお告げした泉水がある。

【四番 金昌寺(きんしょうじ)】
寺内には1、319体にも及ぶ大小様々な表情の石仏があり圧倒させられる。
ここ秩父は”冠二郎(歌手)”や”林家たい平(落語家)”を輩出した地である。

「故郷に錦を飾る」ポスターがあった。

【五番 語歌堂(ごかのどう)】
近所の婆さん達の井戸端会議場?

【六番 卜雲寺(ぼくうんじ)】
迫力ある武甲山が望める。

【七番 法長寺(ほうちょうじ)】
札所内で一番大きな建物らしい。

【八番 西善寺(さいぜんじ)】
樹齢600年のもみじがある。

【九番 明智寺(あけちじ)】
手縫いの猿や千羽鶴が奉納されている。

【十番 大慈寺(だいじじ)】
石段の上に簡素な造りの本堂がある。

【十一番 常楽寺(じょうらくじ)】
R299の脇にあり境内からは秩父市街が一望出来る。
ちょうど羊山公園の芝桜が満開だったようで、車も人もすごい混雑ぶりだった。だから写真無し!

【十二番 野坂寺(のさかじ)】
秩父市内にある。
近くのコンビニで昼飯を買って寺の隣にある公園で昼食。昼寝もした。

【十三番 慈眼寺(じげんじ)】
秩父線を越え街の中に入る。
この十三番から十七番まではさほど離れていないので参拝は楽だ。

【十四番 今宮坊(いまみやぼう)】
ここの境内には大きな欅があり、何でも徳川家康が秩父に来た時、馬を降りてしばし見とれたそうだ。
記帳は道を挟んだ民家?で書いてもらった。

【十五番 少林寺(しょうりんじ)】
少し小高い位置にあり、すぐ近くを秩父線が通っている。
記帳は若い娘(住職の娘さん?)がすらっすらっと書いてくれた。ここは他と違って賑わっていた。

【十六番 西光寺(さいこうじ)】
境内には四国八十八ケ所霊場の諸仏を奉る回廊堂がある。

【十七番 定林寺(じょうりんじ)】
お堂のすぐ脇の梵鐘には西国・板東・秩父の百観音の本尊が浮彫りにされており県の重要美術品に指定されている。
このあたりから左膝が痛んできた(歳か?)

【十八番 神門寺(ごうどじ)】
R140の脇にある。
元々は神社だったらしいが荒廃してしまい再建しようとしたところ、「寺を作りなさい」というお告げがあったらしく御堂を建て聖観世音を安置。

【十九番 龍石寺(りゅうせきじ)】
荒川に近いところにあり巨大な水成岩の岩盤の上に建っている。
今までの札所と違い、参拝客も居なく寂しい感じだ。

【二十番 岩之上堂(いわのうえどう)】
荒川の秩父橋を渡る。
十九番とはほぼ対岸に位置する。
札所で唯一、開設以来の番付と所在地を保持する寺らしい。
その御堂は札所最古。

【二十一番 観音寺(かんのんじ)】
二十番よりさほど遠くない場所にある。
かなり綺麗に手入れされている。

【二十二番 童子堂(どうじどう)】
平地にポツリと建っている。
童謡の世界にあるような雰囲気。

既に17:00、だいぶ日も傾きかけ、右足膝の裏側の痛みもひどくなってきたので今日はこれで区切る事にする。
全走行距離:46Km(7:45~17:00)一度「道の駅ちちぶ」に戻り、自転車を載せて横瀬にある「武甲の湯」へと向かう。
ここは食事も風呂も一緒に済ませる事が出来、昔のヘルスセンターの雰囲気がある。
畳で横になったりしてゆっくり休む事が出来た。
しかしお泊まりは駄目なので2時間ほど過ごし、サンバーキャンプと決め込む。
R299からR140に戻り、途中のコンビニで酒とつまみを仕入れ、「道の駅大滝」へ。
床がフルフラットになるサンバーは頼もしい。

翌朝は再び「道の駅ちちぶ」に戻り拠点とし、7:30に出発。

【二十三番 音楽寺(おんがくじ)】
きつ~い坂道を登り終えるとある。
名前の如く、歌手志望や現役歌手、音楽関係者の参拝が多いらしく、所狭しと絵馬やポスターが掲示されていた。

【二十四番 法泉寺(ほうせんじ)】
117段の石段を登るとある。

二十五番に向かう途中でみつけた理想に近い家。
色・形、すばらしい。

【二十五番 久昌寺(きゅうしょうじ)】
観音寺の裏手にある弁天池をバックに。
自転車の荷台にはタッパーを取り付けた。
中にはインターネットで無料入手したキヤノン電子で発行した”秩父札所巡り”と”地図”を入れている。

【二十六番 円融寺(えんゆうじ)】
本堂は平地にあるが、奥の院である「岩井堂」へは軽登山といったところ。
石段の左右に石仏が沢山あり杉林の中でかなり幽玄的な味わいがある。

【二十七番 大淵寺(だいえんじ)】
二十六番からほど近い。

【二十八番 橋立堂(はしだてどう)】
観音堂の背後には巨大な絶壁がありかなりの迫力。
勿論、橋立鍾乳洞の入口にあることは言うまでもないが。

浦山ダム、人工湖の名は”秩父さくら湖”。吉田町にある合角ダムの人工湖は”西秩父桃湖”。
今は亡き知事の娘二人の名だそうだ。(ん~?)

【二十九番 長泉院(ちょうせんいん)】 
団体さんで賑やか。

【三十番 法雲寺(ほううんじ)】 
札所最奥にある。
途中の武州日野のちょっとした食堂で飯。ここまでの登りはきつくを押し歩き。

そして秩父の顔?パレオエキスプレス、かっこいい!

三十一番に向かう県道37号を真北に進む。最短距離だが登りがきつい。
普段のバイクなら鼻歌だが、流石に人力は堪える。昨日と同じ右膝の裏が痛くなってきた。

【三十一番 観音院(かんのんいん)】
休み休みようやく着く。
ここは岩山の上に建立しており痛い足をかばいながら登る。

三十一番はピストンコースとなるが途中には水子地蔵で有名な地蔵寺がある。
圧巻なのはいくつあるかわからないほどのお地蔵さんに風車が付いており、ビュービューと風で鳴いている音と鯉のぼりである。

【三十二番 法性寺(ほうしょうじ)】
ここへの峠道もきついこと。
乗って走るのがきつい! 何度も自転車を降りて押した。誰もいない山道である。
観音院ほどじゃないが、ちょっとした山道もあり景色も素晴らしい。

時間も17:00をまわったのでR299まで戻り「道の駅」へ向かう。最初の下りは良かったのだが、登りがあると両膝の痛みがひどく自走出来ない。そんな時は押し歩き。その繰り返しで「道の駅」に付いたのは18:30だった。その後、昨日と同じ武甲温泉にサンバーで行き、夕飯を食って今日は雰囲気の良かった「道の駅荒川村」まで移動し、線路沿いの駐車場で泊まった。
全走行距離:70km(7:30~18:30)
5/2 6:00起床。
昨晩地図を見ていて気になった”白井差(しらいさす)”を目指す。
さすがに時短の為サンバーで移動。人っ子ひとり居ない最終地点での写真撮影。
サンバーでもきつくここでストップ。
道の最終地点というのは冒険心をくすぐる魅力がある。
結局、サンバーを「道の駅 龍勢会館」に止め、今日のベースとする。

【三十三番 菊水寺(きくすいじ)】
菊水寺まではさほど距離もなく疲れは無かった。

【三十四番 水潜寺(すいせんじ)】
いよいよ最後の巡礼。
何となく威厳のある場所である。

今では懐かしいピンクの電話が参道に。

帰路も同じでは・・・と思い、秩父華厳の滝の脇を通り、上日野沢を目指す。
しかしこれが間違いだった。
なにしろ長い登りできつい!ようやく海抜500mの頂上までたどり着いた時にはダウンした。
下りは最高速度60km近くまで出るほどの急坂で、あっという間に「道の駅 龍勢会館」まで降りてきてしまった。
これで終わった。
全走行距離:28km(8:45~13:00) 
札所巡りの全走行距離:144km

【納経帳】 
祈願の為に書写したお経を納める事を納経という。
その証として印影が授けられ、これを集めたものがこれ。

【散華】 
札所で納経して頂く度に頂ける。
色とりどり鮮やかで途中購入した「花浄土」のベースに貼り付けた。
結構大きいもので飾る額が無い為、自作し居間に飾る事にした。

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