林道無宿in南アルプス

約10年振りに夜叉神トンネルを抜け広河原、そして未知の井川雨畑方面へ向かった。

いつ来ても山深い。夏休みのせいか家族連れでキャンプにきている人達が多かった。途中で給油したGSで聞いた早川町のBE-PALランドで天泊する事にした。その夜は、富士宮から来ていたランクルクラブの人達と酒を酌み交わした。

井川雨畑林道は、展望のダイナミックさ、走りの面白さはピカ一だった。山梨の早川町から入ってまず雨畑湖があり、いくつもの集落を通り過ぎながら雨畑川を上流へと遡っていく。足元がユラっときそうな深い峡谷。ダートを16kmほど走ると山伏峠に辿り着く。ここからは今上ってきた道が眼下に望める素晴らしさがある。

峠から井川湖への下りは、茶色の地肌が露出した荒々しい光景がしばらく続く。路肩や岩壁はもろそうなものの路面は踏み固められているので、割とハイペースで走れる。ダートは13kmほど。

閑蔵林道を通り、寸又峡へ向かう途中の接岨峡。すごく山深い。目がくらむほどの谷の深さだ。

寸又右岸林道を走ってると、ウムシ?トンネルという意味不明なトンネルがあった。この辺が南アルプスの南端かも。

約10年前にツーリングした時、うな重を食った天竜二俣駅前のうなぎ屋さん。あの時のおばあさんも健在だった。注文してから焼きに入るんで15分くらいかかるけど我慢我慢。

15日の晩は、野宿する場所としてある意味安心な東名 豊川付近にある赤塚PAを選ぶ。

翌日、あの加曾利氏がスタックしてしまったという中央高速 恵那山トンネル頭上にある神坂(みさか)峠。 なぜならパンクしそうなとんがり石が多く、ダート部分が長い。いたるところに土砂崩れの痕跡、それと急坂、とにかくハードな林道だ。ちょうどここは岐阜・長野県境にあり岐阜側に下ると馬籠宿がある。

神坂峠を経て、馬籠宿を通り14:00に恵那 大井宿に着く。 ここには同僚の実家がある。この晩は同僚の実家に泊めてもらう事になった。その晩、庭でBBQをやって頂き、肉や酒の補給で今までの疲れが一気に吹っ飛ぶかの如く、熱烈歓迎を受けました。
恵那という街はどこか京都に似ている。街の橋の欄干には中山道の宿場町の絵が飾ってあり、我が街の絵もあったりして嬉しくなる。

翌日は恵那の同僚宅を8:00に出発。とりあえずR19を北上し、南木曽町で妻籠宿を通り、大平峠(木曽峠)、飯田峠を越え飯田に出る。飯田から駒ケ根の陣馬形山へと向かう。
ここは、道幅が狭い上に勾配もきつく、路面の凸凹もハードで、かなり走りごたえのある林道。

諏訪湖西側の梨平キャンプ場。看板も出ていない県道から5kmほどダートを走った先にあった。人気はまったく無し。途中で知り合った東京のSX氏と天泊。何かだ出てきそうな感じ・・・

帰路は国道最高地点をマークする麦草峠(2120m)を通過したが、数日前に走ってきた南アの山々が望めたのは素晴らしかった。

最後の締めは、中津川林道を抜け埼玉へ帰郷。昨日、天泊を共にしたSX氏と中津川林道で偶然に遭遇。打ち合わしていなかったけど、東京に帰る林道好きなら通るのは当たり前かと、つくづく感じた。気をつけて!

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