それまでオフロードばかり走っており、排気量も250ccで十分満足していた。
でも1979年公開の”マッドマックス”という映画でグースという警官の乗っていたKZ1000や、高校時代に床屋の待合室で読んでいた少年チャンピョンの”750ライダー”のCB750fourに憧れはあった。いつかは乗ってみたい!
だが、今は自動車教習所では取れず、一発(試験場)しか手段が無い。
しかも土日はやってなく、平日に行くしかない。
大宮の試験場に行くと決め、会社は有給を取り、試験コースをメモってコース(順路)を暗記し、くじけずに粘り強く受験し続けた。
合格率は1%にも満たないと、大宮の限定解除は囁かれていた。
そして、受験8回目の今日、小雨降りしきる大宮試験場の受験番号13 受かった!
100名近くいたと思うけど俺ひとり合格。
前日の晩は松さんちで一杯やり、ちょっと残る中で受けた限定解除。
スラロームでは前の受験者がことごとくコケる中、俺は10秒を下回るタイムで通過、一本橋も基準タイム以上、そしてコース上の加減速、安全確認も完璧。
ロビーで、合格番号13を呼ばれた時は、思わず「やったぁ~」と叫んでしまった。
RZでの帰路はウキウキした気分だった。
そんな栄光の影に、このスズキGSX750Eがある。
こいつで近くの”3キロコース”で片手スラロームや、ジムカーナ走行などを練習させてもらった。
外観に合わず、ニュートラルな操縦性で大型バイクの「イロハ」を教えられた気がする。
ありがとうよ!