暫く振りにオフロード

ここ数年、グースばかり乗ってきたせいか、久しぶりにオフロードを走りたくなった。
しかし、近隣の林道は舗装化が進み、山=林道の方程式は今や成立しなくなってきている。
身近でダートが残っているかと想いを馳せると、中津川林道(三国峠)と峰越林道(大弛峠)が浮かんできた。
梅雨の合間の晴れを狙い6月30日(土)に狙いをつけ、我がXLR BAJA改=まんまXRの整備を前週に行い準備した。
そして当日、遠足の日の如く4:00に目が覚め、XR’S ONLYから吐き出される爆音を少々残し5:00に家を出た。
朝飯は武甲山の見えるコンビニでおにぎりを頬張る。
見る度に山塊が変化していく。
人間の手によってこんなに変わっちまう山は他にないだろう・・・
しかし恩恵を受けているのは確かで「感謝」という言葉しか出てこない。
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昔の料金所を過ぎるとまもなく待望のダートが出現。
乗り乗りで走っていたが、以前冬期通行止めのゲートが掛かっていた橋の上にゲートが!
(流石に通れません!諦めました)
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すっかり予定が狂い遠回りをしてでも大弛に行きたい!で日窒の手前から天丸を抜け上野村、そしてぶどう峠、馬越を越えるルートを頭の中で描き、早々にUターン。
また通行止か!良く見るとゲート脇に隙間がありすり抜けられる。
通行止の理由も書いてないし、理由がわからん。行ける所まで行く事にした。
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「山吹隧道」を抜けると崖崩れが出現!。斜面の法面が崩れており中の鉄筋までむき出しに・・・
長年林道ツーリングをしてるけど、これほどの崩れは無かった。
こりゃひどい!
崩落現場の上を歩き、向こう側を覗くと普通のいつもの何でもない舗装林道が・・・
しかし、この崩落じゃ流石のXRでも俺の腕でも無理。結局諦めた。(ゲートから7km地点)
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八丁峠を越え志賀坂へ向う途中、広大な伐採工事に出くわす。
何じゃこりゃ? 
間伐でもないし、こんな大量に木を無くしたら某北の国みたいに水を溜め込まない土壌にならないのか?と素人の発想が過ぎった。
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上野村ではいつもの砥根平で一服。
しかし変わったなぁ~最初に訪れたのは32年ほど前か?バイパスも無かったし・・・・
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3年振りにぶどう峠を越え相木へ。
そして馬越峠へ。
葉物のマルチが地面を多いつくしキラキラ光って綺麗なもんだ。
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川上村では「大弛峠 通行止、三国峠 通行止」の看板が道端にあり三国峠は半日前に確認済みだが大弛峠は自分の目で確認してないからわからない。
もう、行けるとこまで行くしかない!
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数日前の台風5号の影響なのか?
木は割れてるし岩は落ちてるし、道も裂けてるし、もう不安だらけの序章だ。
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かなり峠に近づいたところで出会いました。
土砂崩れでなく岩崩れ。
通り抜けられるか否かを歩いて確認。
尖った岩がゴロゴロしていたが距離も15mほどだし、何とかなるかと判断し、スタンディングでトライアル宜しく切り抜ける。
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コーナーを抜けると最大の難関が・・・先ほどの上部にあった岩崩れである。
そう繋がっていた。
この上部のほうが岩が大きく、通常の林道より高さが1mほど上乗せとなっている。
これはトライアル車でもない限り無理か!と悩んでいると前方の峠にジープがバックしてきた。
オーナーが近づいてきて、「どうですか?来れますか?」なんて問いかけてきた。
ん~ちょっと無理かなぁ~と答えると、峠はもう目と鼻の先らしい。
大弛峠を迂回すると少なくとも2時間以上は余計に掛かる!(今晩は飲み会だ!早く帰らなくちゃ・・・)
岩を登坂ルートに合わせるため移動させたりしていたら、長野ナンバーのXT君が来た。
俺と同じ方向に向うべく、かなり悩んでいたが、まず俺がトライしてから・・・
様子を探っているようだった。
山梨のジープさんが「さっきも山梨のバイクが来たが走破しないで帰っちゃたよ!バイクで走破する人を見たいよ・・・」その一言が俺の気持に火を付けてくれた。(2人にいざとなったら押してもらえば行けるだろう・・・と)意を決し、ルートを外れないようにトライアル的に・・・発進!
途中「亀の子」状態になったが、2人に押してもらったりで何とか走破出来た。
ありがとうございました。
XT君も何とかクリヤーし、3人で「やったぁ~・・・ありがとう!」を連発しながら喜びを表現し合った。
怪我もせずにクリアー出来たのも2人のお陰で、出会わなければ成し得ない状況でした。
ありがとうございました。
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この難所を切り抜けたら12:30だったので、ここでコンビニおにぎりを頬張る。
30年振りの大弛峠はすっかり変わっていた。
色とりどりの登山客が秋葉原の電気街よろしく居るしくるまは狭い林道の片側を埋め尽くし、通行もままならない状態。
30数年前は林道バイク野朗ばっかりだったけど・・・
しかし、今にも降りそうなガスった天気で残念だった。
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ここからはR140に向かい雁坂越えで帰る事に。
30数年前には雁坂トンネルが無く、無理して大弛峠を越えなかったかもしれない。
時代は動いている。でも俺は変わらない!
このツーリングで最初から気づいていたがリアサスが抜けていた。
コーナーでは踏ん張りが利かずトラクションが掛からない。
絶えず跳ねている状況だった。
帰ったらオーバーホールしなっくちゃ・・・
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17:30帰還。全走行距離:370km。平均燃費:31km/L(優秀!)

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