1982年が明けた2日目の朝に出発。
土坂(つっさか)峠を越え、十石峠街道をひたすら。
ぶどう峠との分岐点(上野村)の近くにあるお店で水をもらい、松さん持参のカップヌードルで朝めしの用意。キャンピングガスのコンロは頼りになる。
何を見てるのでしょう? そう氷点下を指してる温度計です。
寒さとダート走りの疲れで一休みする。うぅ~寒い!
冬の山肌あらわな十石峠街道(R299)
どこを走ってるかわかるかな?なんか南米の山道を連想させるぜ。
BIGツーリングにBIGタンクのXT250で望む。
冬のツーリングには新聞配達屋御用達のハンドルカバーが大助かり。
標高が増すにつれダートから雪道に。
ノーマルのブロックタイヤは雪なら何とか進んでくれる。
が、凍結路は全く駄目です。
決して”急”の付く操作をしてはいけない。
急ハンドル、急ブレーキ、そんな事をしたらガードレールの無い林道から深い谷へまっしぐらだ! 松さんは余裕のピースサインだ。
特に日陰は要注意である。
俺はスタンディングでちょちょろ走りだ。
「十石峠」米が収穫出来ない上州神流川沿いの集落に、信州から1日10石の米を運んだ事が由来。
何とか凍結路を切り抜け、峠の頂上でホッと一服する二人。
佐久に降りて安心したのか、休憩と昼寝を兼ね休憩。
バックは八ヶ岳連山。1泊めは清里YHに投宿。
本栖湖からの富士山はなんて美しい!
あの青木ヶ原樹海。チョット入っただけでも寒気がしてくる。
紅葉台から望遠レンズで富士山を狙う。
すっかり日が暮れた下部駅近くの河原で、XLのライトで照らしながら夕食のインスタント麺を頬張り、身延YHへ投宿。
翌朝、小雨降ってる中、合羽を着てしだれ桜の前でポーズ。
しかしYHの夜はつまらなかった。他に中坊6人がいただけ。
帰路は中央高速に乗ったが、時速50~60kmでどんくさく走る。
前は見えんし、何しろ寒い! 野良合羽は駄目だ!
大さん。四連湖じゃなくて本栖湖。それと櫛形山林道ではなく、青樹が原の紅葉台の近くから撮った富士山だよ。
しかし、二人とも若いねぇ。 松より。